分かりづらい、インテルのノートパソコン用CPUの種類と性能まとめ

インテルのCPUって。デスクトップ向けと違い、ノートパソコン向けは種類が色々と分かれていて、どれを選べば良いのか分かりづらいと感じる。例えば「Core i7 7Y75」と「i7 7500U」、性能が高いのはどちらで、型番によって何が違うのか…などなど。

煩雑で分かりにくいIntelのノートPC向けCPUについて、種類や性能をまとめてみる。

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【種類一覧】インテルのノートPC向けCPU

種類 / シリーズ想定される用途バッテリー目安
Xeon E
  • ワークステーション
  • CAD
Xeon E3 1535M v63~8時間
HK
  • ゲーミング(重)
  • エンコード
  • 動画編集
  • マルチタスク(重)
Core i7 7820HK
HQCore i7 7700HQ
H
  • ゲーミング(軽)
  • Adobe系
  • マルチタスク(軽)
Core i3 7100H4~9時間
U
  • オフィスソフト
  • ブログ
  • ブラウジング
  • イラスト
  • マルチタスク(軽)
  • Core i7 7600U
  • Core i5 7300U
  • Core i3 7130U
5~17時間
Y / m
  • オフィスソフト
  • ブラウジング
  • ブラウザゲーム
  • 動画視聴
  • Core i7 7Y75
  • Core i5 7Y54
  • Core m3 7Y30
5~11時間
Pentium
  • オフィスソフト
  • ブラウジング
  • 動画視聴
Pentium 4405U4~6時間
CeleronCeleron 2970M
Atom
  • Atom x7-Z8750
  • Atom x5-Z8550
7~12時間

ノートパソコン向けにインテルが出している最新のCPUシリーズ達です。先代には「MQ」や「MX」「QM」「E」など色々ありましたが、2017年時点で一般的に出回っているのは、表にまとめたシリーズのみ。

上に位置する「HQ」「HK」はデスクトップ向けCPUと比較しても遜色ない高性能CPUで、かなり重たい3Dゲームを動かせる実力があります。逆に下の方に位置する「U」「Y」はゲーム向けではなく、ネット閲覧やオフィスソフトが主な用途だ。

ノートパソコンはデスクトップPCと比べて、パーツを入れられる空間が非常に限られている。だから用途や利用シーンに合わせて設計を別々にし、種類(シリーズ)を細分化しているのです。まだまだノートPC向けの万能CPUを作るのは難しいですから…。

CPUの型番の読み方

CPUの「型番」の読み方は基礎知識として知っておきたい。のでイラストにまとめてみました。左から順番に…

  • ブランド名:「Xeon」や「Core」「Atom」など。ブランドによって性質が大きく変化する。
  • グレード:そのブランドの中で更に性能の高い順に分けられる、「i5」「i7」や「x5」「x7」などブランドによって変わる。
  • 世代:「5」や「7」など数字で世代を示す。世代は新しいほど高い性能が期待できる。
  • 種類:用途に合わせた特徴ごとに種類が分類されています。「HQ」や「H」「Y」「U」など。
  • 製品ナンバー:一般的に数字が大きいほど、性能が高いです。「7700HQ」「7820HQ」など。

なお、画像を見てのとおり「Y」が付く場合のみ、型番の並び順が通常とは違うので注意。

ノートPC向けCPU種類別に性能と用途を解説

「Xeon E」シリーズ(クリエイター向けノートPC)

価格が20~50万円もするような、コンテンツクリエイター向けのノートパソコンによく搭載されているCPUです。CPUの負荷が重いCAD系ソフトや、Adobe系ソフトでハードワークをこなすなど。プロの作業を動かすことを目標にしている。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Xeon E3 1535M v6HD Graphics P6304 / 83.1 ~ 4.2 Ghz1MB / 8MB45W171 / 675
Xeon E3 1505M v6HD Graphics P6304 / 83.0 ~ 4.0 Ghz1MB / 8MB45W170 / 723
Xeon E3 1535M v5HD Graphics P5304 / 82.9 ~ 3.8Ghz1MB / 8MB45W159 / 745
Xeon E3 1505M v5HD Graphics P5304 / 82.8 ~ 3.7Ghz1MB / 8MB45W157 / 724

「Core i7」と同じ4コア8スレッドが基本で、クロック周波数は4.0 Ghz近い。当然、これだけのクロック周波数で動くため消費電力も大きく、バッテリーの持ち時間には期待できない。充電しながら使うのが基本になると思います。

メリット
  • ノートパソコン向けCPUでは屈指の処理性能
  • プロのコンテンツクリエイターや研究者の実用に耐えうる
  • 企業向けを想定しているため全モデルに「vPro」が搭載されている
デメリット
  • 搭載ノートパソコンは非常に高価でコスパは悪い
  • 消費電力が大きくバッテリーには期待できない
  • ノートパソコンの軽量化も難しい

日本国内で「Xeon E3」を搭載しているのはThinkPadのクリエイター向けパッケージくらいしか見当たらない。最安価モデルですら、価格は30万円を超えており一般人が買うには敷居がとても高い…。

「HQ」「HK」シリーズ(コアゲーマー向けノートPC)

「Xeon E3」と同様に、HQとHKシリーズも非常に値段が高い。20万円程度のものから、100万円超えのノートパソコンまで存在している。ハイエンドデスクトップPC並の性能を、ノートパソコンで再現できるが…コスパはものすごく悪い。海外出張するプロゲーマー向き、と言えるのかなぁ。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Core i7 7920HQHD Graphics 6304 / 83.1 ~ 4.1 Ghz1MB / 8MB45W163 / 814
Core i7 7820HKHD Graphics 6304 / 82.9 ~ 3.9 Ghz1MB / 8MB45W163 / 772
Core i7 7820HQHD Graphics 6304 / 82.9 ~ 3.9 Ghz1MB / 8MB45W163 / 749
Core i7 7700HQHD Graphics 6304 / 82.8 ~ 3.8 Ghz1MB / 6MB45W159 / 735
Core i7 6820HKHD Graphics 5304 / 82.7 ~ 3.6 Ghz1MB / 8MB45W152 / 709
Core i5 7440HQHD Graphics 6304 / 42.8 ~ 3.8 Ghz1MB / 6MB45W158 / 554
Core i5 7300HQHD Graphics 6304 / 42.5 ~ 3.5 Ghz1MB / 6MB45W142 / 511

デスクトップ向けCPUと同じく、4コア8スレッド(Core i5は4コア4スレッド)仕様になっている。Cinebenchもマルチスコアが700~800点と、ハイエンドなデスクトップ並の性能を叩き出している。

高性能のグラフィックボードにも十分についてこれる性能なので、「PUBG」や「黒い砂漠」「Witcher 3」などの重量級3Dゲームも難なく動かせるのが最大のメリット。

メリット
  • ノートパソコン向けCPUでは最高クラスの性能
  • ハイエンドなゲーミングPC並の性能を発揮できる
  • 重たいマルチタスクも難なくこなす
デメリット
  • 搭載ノートパソコンはものすごく高価になりがち
  • 消費電力が大きくバッテリーの持ち時間まったく期待できない
  • 搭載されているノートパソコンは、基本的に「重たい」「ごつい」

比較的な安価ゲーミングノートだと10万円台でも購入できる。「Core i7 7700HQ」と「GTX 1050 Ti」なので、フルHD(最高設定)で平均40fpsといったところだ。ノートPCとしては、すさまじい性能だが…やはりコスパは良くないですね。

あと5万円追加すると「GTX 1060 6GB」搭載モデルに手が届く。けれど、5万円も出してグラボのランクが1つしか上がらないあたり…やっぱりコストパフォーマンスには優れていない。ノートPCじゃないと困る理由を明確に出来ないなら、デスクトップPCがオススメです。

「H」シリーズ(ライトゲーマー向けノートPC)

ノートPC向け「Core i3」の最上位モデル。デスクトップ向けのCore i3に近い性能を持っており、Excelなどのオフィス系ソフトやChromeで複数タブを開くといった軽めのマルチタスクを難なくこなせる実力がある。

もちろん、それなりの処理性能だから搭載されているグラフィックボードがゲーミング向けなら、3Dゲーミングもそこそこにこなします。フルHD画質(中間設定)くらいなら平均40~50fpsでこなす実力は十分に備わってます。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Core i3 7100HHD Graphics 6302 / 43.0 Ghz512KB / 3MB35W130 / 327
Core i3 6100HHD Graphics 5302 / 42.7 Ghz512KB / 3MB35W108 / 292

消費電力は普通のノート向けCore i3と比べて2.5倍にあたる35W。その代わり、性能は1.5倍くらいだ。動作できるクロック周波数が大きな違いで、それ以外はあまり大きな差はないのが特徴。

メリット
  • ノートパソコン向けCPUでは「中の上」くらいの性能
  • 優れたマルチタスク性能
  • 軽めのゲーミングもこなせる
  • Adobe系のソフトも十分に動かせる
デメリット
  • 搭載されているノートパソコンのコスパは普通になりがち
  • 消費電力が大きいために、バッテリー駆動時間は期待できない

「U」シリーズ(日常利用、一般的な仕事向けノートPC)

ノートパソコンでは最もよく採用されている傾向がある「U」シリーズ。動作クロックを抑えて必要な時にパワーを供給するため、消費電力は15W程度とかなり少なく省電力性に優れている

その代わり、性能もデスクトップCPUや「HQ」「H」シリーズと比べれば大幅に低下。とはいえ、日常的な使い方や仕事でPowerPoint資料を作るなどといった使い方なら十分実用に耐えられます。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Core i7 7660UHD Graphics 6302 / 42.5 ~ 4.0 Ghz512KB / 4MB15163 / 410
Core i7 7600UHD Graphics 6302 / 42.8 ~ 3.9 Ghz512KB / 4MB15158 / 342
Core i5 7500UHD Graphics 6302 / 42.7 ~ 3.5 Ghz512KB / 4MB15143 / 338
Core i5 7300UHD Graphics 6302 / 42.6 ~ 3.5 Ghz512KB / 4MB15142 / 343
Core i3 7100UHD Graphics 6302 / 42.4 Ghz512KB / 4MB1588 / 256

「HQ」や「H」の消費電力が35~45Wだったのが、「U」では15Wにまで低下した。バッテリー駆動時間が10時間を超えるノートパソコンもあるくらいだから、持ち運び前提のノートPCにとって欠かせない存在に。

メリット
  • ごくごく一般的な処理性能
  • それなりのマルチタスク性能
  • コストパフォーマンスも良好
  • 長いバッテリー駆動時間
デメリット
  • CPUの処理性能がボトルネックになるため、ゲーミングには向かない

Uシリーズの「Core i5 7200U」が搭載されたLenovoのノートパソコン。11時間の駆動時間と、オフィス・ネット閲覧・イラスト系ソフトを軽くこなせる十分な処理性能が人気の理由。コスパも良好です。

「Lenovo 710S Plus」のように、基本的にUシリーズはオフィスやウェブ閲覧のマルチタスクを前提とした使い方が想定されています。

しかし、ドスパラは「Core i7 7500U」を使ったゲーミングノートPCを販売していたり…。オフィス・ウェブ閲覧だけでなく、Adobe系ソフトや動画編集もある程度はこなせる性能です。ただ、肝心のゲーミング性能は今ひとつ物足りない…(仕方ないが)。

「Y」「m」シリーズ(タブレットや2 in 1タイプのノートPC向け)

2014年ごろに「Core m」という新ブランドとして登場し、その後は「Core I」に統合されている。型番に「Y」が入っていれば、「Core m」同然のものと思えば大丈夫。しばしば消費者に混乱をもたらしやすいCPUです。

 ややこしい型番

最新のKabylake(第7世代)では、「Core m3」「Core i5」「Core i7」の3グレード。その前のSkylake(第6世代)では「Core m3」「Core m5」「Core m7」と表記されている。

基本的に性能は悪く、コストパフォーマンスも悪いのが特徴だ。その代わり、「U」シリーズをはるかに凌駕する超低電圧モデルであり、超軽量かつ極薄のノートPCやタブレット(2 in 1)などによく採用されています。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Core i7 7Y75HD Graphics 6152 / 41.3 ~ 3.6 Ghz512KB / 4MB5W130 / 258
Core i5 7Y54HD Graphics 6152 / 41.2 ~ 3.2 Ghz512KB / 4MB5W113 / 220
Core m3 7Y30HD Graphics 6152 / 41.0 ~ 2.6 Ghz512KB / 4MB5W103 / 226
Core m7 6Y75HD Graphics 5152 / 41.2 ~ 3.1 Ghz512KB / 4MB5W102 / 205
Core m5 6Y54HD Graphics 5152 / 41.1 ~ 2.7 Ghz512KB / 4MB5W103 / 222
Core m3 6Y30HD Graphics 5152 / 40.9 ~ 2.2 Ghz512KB / 4MB5W86 / 205

見ての通り、「i5」であろうが「i7」だろうが、2コア4スレッドが基本になっている。そう…Core i7相当を選んでも2コアしか入っていないんです。処理性能が悪いのは明白ですね。

消費電力はわずか5Wしか無いのが最大の特徴。発熱も少ないため、ファンレス仕様のノートパソコンも存在する。筐体の小型化と相性がいいため、デザイン重視のブランド製品では特に人気がある

たとえば「Apple MacBook」や「Lenovo Yoga」。

「ASUS Zenbook」、「Dell XPS」など。ファンレス仕様のため、ノートパソコンの薄型化が容易なんですよね。

メリット
  • 軽いマルチタスクならこなせる
  • 搭載ノートPCは、小型・薄型になりやすく、携帯性に優れる
  • 長いバッテリー駆動時間が期待できる
デメリット
  • CPUの処理性能は、お世辞にも優秀とは言えない
  • コストパフォーマンスが悪い(特にブランドモデル)

「Pentium」シリーズ(安価なノートPC向け)

「Y」シリーズよりも大幅に単価が安く、処理性能も貧弱。2~4万円くらいの格安ノートパソコンによく採用されており、教育向けモデルにも多用されるCPUだ。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Pentium 4405UHD Graphics 5102 / 42.1 Ghz512KB / 2MB15W94 / 210
Pentium 4405YHD Graphics Skylake2 / 41.5 Ghz512KB / 2MB6W
Pentium N4200HD Graphics 5054 / 41.1 ~ 2.5 Ghz2MB / –6W52 / 165
Pentium 3825UHD Graphics Broadwell2 / 41.9 Ghz512KB / 2MB15W77 / 190
Pentium N3710HD Graphics 4054 / 41.6 ~ 2.56 Ghz2MB / –6W41 / 145

「Pentium」シリーズの中でも更に、ランク分けがされてことが分かる。「U」「N」などが一般的で、それぞれ消費電力が違う。消費電力が低いモデルほど、性能も低くなっていく。

ノートPC向けPentiumで最上位の「4405U」で、性能としては「Core m3 7Y30」とほぼ同じくらい。だからそれ以下のPentiumの性能がいかに貧弱かが分かると思います。

メリット
  • ネットサーフィン、オフィスソフトくらいはこなせる
  • 搭載ノートパソコンがとても安価になりやすい
  • AtomやCeleronよりは高い処理性能
デメリット
  • 処理性能は低く、Youtubeを聞きながらオフィスといったマルチタスクも重たい
  • Pentiumというブランド名を冠する割には…という感じが否定できない

「Pentium 4405U」搭載デバイスで人気なのが、NECのタブレット。オフィス系のソフトは、とりあえず動くという性能だ。マルチタスクは重たさを感じることになる…。

「Celeron」シリーズ(安価なノートPCやタブレット向け)

ブランド名を聞いただけで「低性能」と分かる、Celeronシリーズ。かなり安価なノートPCやタブレットに多用され、海外ではChrome OSを搭載した教育向けChrome Bookにもよく搭載されています。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Celeron N3450HD Graphics 5004 / 41.1 ~ 2.2 Ghz2MB / –6W45 / 142
Celeron N3350HD Graphics 5002 / 21.1 ~ 2.4 Ghz2MB / –6W46 / 84
Celeron 3855UHD Graphics 5102 / 21.6 Ghz512KB / 2MB15W
Celeron 3765UHD Graphics Broadwell2 / 21.9 Ghz512KB / 2MB15W

Pentium同様に「U」「N」によってランク分けされていて、消費電力が高いモデルほど性能も高めになりやすい。と同時に、「U」か「N」かの違いでノートパソコン自体の価格が50~100%くらい差が出ることもあり、「U」の方がコスパは悪い傾向。

メリット
  • ネットサーフィン、オフィスソフトくらいはこなせる
  • 搭載ノートパソコンがとても安価になりやすい
  • Atomよりはマシな性能
デメリット
  • 処理性能は相当に低く、ネット閲覧やWordで「もたつき」を感じることも
  • このCPUを使った、ぼったくり製品が存在すること

日本で特に人気なのがLenovoが出している、Ideapad 310Sというノートパソコン。若干もたつくがウェブ閲覧からオフィス系ソフトまで、ちゃんと動くのでコストパフォーマンスは割りと良い製品。

なお、ノートパソコンやタブレットならPentium搭載機で問題ないけれど、NECなどが売っている「ディスプレイ一体型」はコスパが悪すぎるので要注意。もはや「ぼったくり」に近い値段してます…。

「Atom」シリーズ(安価で薄型軽量なタブレットやノートPC向け)

Celeronより更に下のシリーズ。CPUの単価自体は安価(4000円~)だが、その分ほかのパーツの価格の影響が大きくなりやすい。結果として、メーカーが作り上げる製品はいまひとつコストパフォーマンスに欠ける。

代表例内蔵GPUコア / スレッドクロックL2 / L3TDPCinebench R15
Atom x7-Z8750HD Graphics 4054 / 41.6 ~ 2.56 Ghz2MB / –2W39 / 133
Atom x7-Z8700HD Graphics Cherry Trail4 / 41.6 ~ 2.4 Ghz2MB / –2W37 / 116
Atom x5-Z8550HD Graphics 4004 / 41.44 ~ 2.4 Ghz2MB / –2W36 / 134
Atom x5-Z8350HD Graphics Cherry Trail4 / 41.44 ~ 1.92 Ghz2MB / –2W29 / 100

コア数は意外と多い4コアだが、動作クロック周波数はかなり低く抑えられている。消費電力がわずか2W程度しか無いのが驚異的(バッテリー駆動時間も当然長くなる)。しかし性能はオフィスソフトですら「もたつく」という劣悪環境。

どちらかと言うと、ノートパソコン向けというよりはスマートフォンや小型タブレット向けのCPUという印象すら受ける。Atomの性能は「iPhone 7」「Galaxy S8」といったフラグシップモデルに対し、確実に劣っているからね。

メリット
  • かなり安価な小型タブレットや、小型PCを提供できる
  • 1~3万円のモデルが多く、ものすごく安く済む
  • バッテリー駆動時間も期待できる
デメリット
  • 思っている以上に重たい動作
  • オフィスソフトですら、もたつく可能性が十分にある
  • マルチタスクも…厳しいでしょう

Atom搭載ノートパソコンで特に有名なのが「YOGA BOOK」。Atomマシンにしては結構、お高い。デザインを見れば妥当な価格。

最近はマウスコンピューターの「WN892」も、悪い意味でAtom搭載マシンとして有名。1万円台という安さがウリなわけですが、安かろう悪かろうの典型例になってしまった。

【補足】内蔵GPU(統合グラフィックス)について

インテルのノートパソコン向けCPUには、ほぼ例外なくCPUの中にグラフィック用のチップが内蔵されています。「内蔵GPU」や「統合グラフィックス」と呼ばれている。基本的には…

  1. Intel Iris Plus Graphics
  2. Intel Iris Graphics
  3. Intel HD Graphics

この3種類を知っておけば十分。「HD Graphics」の性能は必要最低限という水準で、決してゲーミング向けではない。最上位の「Iris Pro」は内蔵型としてはすごい性能ですが、それでも別途NVIDIAやAMDのグラボを取り付けた方が遥かに性能は良いし、コスパ良好。

ノートPC向けインテルCPU「まとめ」

  • Xeon E3:ワークステーション向けの超高性能CPU(Cinebenchは700点前後)
  • HQ / HK:ハイエンドゲーミング向けの高性能CPU(Cinebenchは500~800点)
  • H:重たいマルチタスク、ライトゲーマー向けの高性能CPU(Cinebenchは300点前後)
  • U:もっともスタンダード、一般向けの省電力CPU(Cinebenchは250~400点)
  • Y / m:デザイン重視、軽量薄型向けの超省電力CPU(Cinebenchは200~250点)
  • Pentium:コスパ重視、低性能CPU(Cinebenchは150~200点)
  • Celeron:更にコスパ重視、軽量薄型向けの低性能CPU(Cinebenchは100点前後)
  • Atom:格安モデルやタブレット(スマホ)向けの超低性能CPU(Cinebenchは100点前後)

ノートパソコンでがっつりゲーミング、という人は少数派だが。そういう人は必然的に「HQ / HK」が入っているハイエンドモデルが対象に。ゲーミングノートに関しては以下の記事も参考になる。

スタバやカフェでOfficeしたり、ウェブ閲覧(Chrome、IE)といった使い方なら「U」シリーズの入ったノートパソコンを使えば、ほぼハズレは無いです。価格的にも一番バランスが良いところですし。

デザイン重視だったり、とにかく軽量じゃないと(例えば1kg以下とか)困る…という人は「Y / m」シリーズが入ったノートパソコンやタブレットを選ぶことになる。少々コスパは悪くなるが、軽さと性能の両立は難しいので必要経費として受け入れるしか無い。

PentiumやAtomのような、低性能CPUはあまりオススメしませんが…。自分が使いたいと思っているタブレットなりノートパソコンが、仕方なく搭載している。という場合は割り切るしか無いですね。

 SSDに要注意

良いCPUを選べばノートパソコンの性能は確かに快適だ。ただ、CPUは動作の軽さを支える一つの要因にすぎない。「SSD」が搭載されているかどうかも重要だ。

速いCPUであっても、HDDにWindowsが入っていると体感の動作スピードはかなり遅くなる。「SSD」にOSが入っているかどうかは性能重視派にとって、必ずチェックしなければならない項目です。

以上「分かりづらい、インテルのノートパソコン用CPUの種類と性能まとめ」について書きました。ノートPCのCPUに悩んでいた人の参考になれば幸いです。

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