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暗号通貨(仮想通貨)マイニングが人気でRadeon RXの供給が逼迫

ゲーミング向けグラフィックボードでは以前として、コスパと省電力性に優れるNVIDIAが人気ですが…。仮想通貨のマイニングにおいてはAMDのRadeon RXシリーズが爆発的な人気を集めている。米国や豪州では在庫切れが続出中。

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Radeon RX 500系は在庫切れが続く

AMDが始めた、暗号通貨マイナー向けの広告

日本では知名度が低そうですが、最近は暗号通貨(仮想通貨とも)の採掘がまた人気になりつつある。通貨の採掘をする人たちのことを「マイナー」と呼び、今Radeon RX 570や580はマイナーという人たちから人気を集めている。そのため、ここ数週間は在庫切れが続いているとのこと。

暗号通貨のマイニングは中国企業がビットコイン(Bitcoin)とライトコイン(Litecoin)のブロックチェーン技術の処理に優れたハードウェア「ASIC」を作り上げて以来、数年前からGPU採掘からASICによる採掘へシフトしていたんだが…。

最近はASICでは対応できないブロックチェーンを有するアルトコインも増え、その種類も今や500を超え、暗号通貨だらけに。結果的に、競争が過渡期に入りつつあるビットコインやライトコインを狙うより、アルトコインの方が効率が良く掘れるし採算もとりやすいという実情があるんですよね。

特にアルトコインはここ最近異様な値上がり相場が続いており、再びGPUマイニングが人気を集め始めることに。その中でもイーサリアムは3倍にまで上昇したし、それ以外にも暴騰したアルトコインは多い※。この熱い「アルトマイナー勢」からの需要は、AMDがマイナー向けの広告を開始する事態になるほどの規模。

※他にも、リップル(XRP)やネム(XEM)など、今年に入ってテンバガー化したアルトコインは多い。もちろん、ほとんどは単なるバブルですが…。

Radeon RX系のグラボが世界中で売り切れになる理由

この熱狂的なRadeon需要。なぜ、NVIDIAのGeForceではなく、AMDのRadeonだけに起こっているのか。理由は単純で、コストに対して見込めるリターン(投資収益率)の大きさが、Radeon系のGPUの方が優れているから。

例えば、GTX 1070を1枚購入できる資金があった場合、Radeon RX 470を2枚購入したほうが効率よくマイニングできるという結果がある。シングルボードよりもデュアルボードの方が、保有するコア数が多いため効率が良いんですよ。

暗号通貨のマイニングが流行し、その流行は米国に本拠地を置く小売業者だけに影響を与えるだけでなく、世界中に飛び火している。特にRX 500シリーズは世界中で売り切れで、在庫を持っている小売業者も、その在庫は本当に数える限りしかない状況に陥っていってしまった…。

2013年頃、ビットコインとライトコインのマイニングが流行した時にも似たような現象が起こっていた。その時のAMD製GPUは、NIVIDIAのGPUと比較してコストパフォーマンスに極めて優れていたため、R9 290や290X搭載ボードは瞬く間に値上がりした。

今日、eBayではR9 Fury XやR9 NanoのようなFijiアーキテクチャに基づいたグラフィックボードを検索してみると、数か月前に購入した時点よりも価格が上昇しているのが確認できる。

AMDは現時点ではVega世代のGPUの生産に向けて動いているため、Fiji世代のGPUの生産は当然ストップしています。つまり、現在入手できるFiji系ボードは残っている在庫しか無い。RX 480やRX 470も同じ運命を辿るだろう。

 日本でも値上がり気味?

日本国内でもRX 400シリーズなどで値上がり傾向が見られる。最近はちょっとずつ暗号通貨(仮想通貨)が儲かるらしいと話題になりつつあるが、まだまだ知名度は低そう。

基本的に、ハードウェアというものは世代が更新され、性能が向上し、コストパフォーマンスが向上するたび、その価値は減価するものだった。しかし、熱狂的なマイニング需要はそれとは正反対の事態を起こして見せた。

Radeon搭載のグラフィックボードは、一時的にではあるがコレクターアイテム化しつつある。この供給の逼迫がいつまで継続するかは分からないが、2013年~2014年に起こった似た現象を見る限り、少なくとも2か月(第2四半期)は継続する可能性が高い。

AMDが供給を増やすかどうか。この点についてだが、マイニング需要が消えてしまえば旧世代のGPUの需要は消えてしまう。増産したところでタイミング悪く需要が消え、在庫を抱えてしまう事態は避けたいため、供給を増やすかどうかは未知数である。

というわけで、アルトコインのマイニングが人気すぎてRadeonがものすごく売れている…という話でした。

暗号通貨バブルについて

この暗号通貨(仮想通貨)のバブルがいつまで続くのかは分かりづらいが、上げ相場を牽引しているのは驚くことに日本や韓国などのアジア圏なんですよ。

最近はいわゆるブロガーと呼ばれる影響力の大きい人達も暗号通貨を煽り始めているため、金融の知識をほとんど持っていないような人たちが流入し、「とりあえず単価が安いから」という理由で買い漁っている。

例えばXEMという通貨は、今年の初めの時点で2円くらいでした。それが今では30円台が当たり前に…。現時点では、まだまだ「ビットコインとか仮想通貨ってよく分からないから怖い。」と思っている人が多数派なので、このバブルはまだ継続すると言えそう。

下げ相場が本格化して、採掘しても時価が減ってしまう事態になったら、Radeon需要は落ち着くだろうね。

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