【スペック表】インテル焦る「Core i9」と「Ryzen 9」仕様まとめ

海外に散り散りになっているCore i9とRyzen 9(Threadripper)の仕様 / スペックを分かりやすく表にまとめてみたよ。こうして両者のスペックをまとめて見ると…インテルは中々に厳しい戦いを強いられているのが伝わってくる。

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Intel「Core i9」仕様 / スペック

世代CPUコア数スレッド数ベースクロックターボブースト 2.0ターボブースト 3.0L2 CacheL3 Cache対応メモリPCIe レーン数対応ソケット拡張機能TDP希望小売価格
Skylake-XCore i9 7980XE18364.50 Ghz18 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512165W$ 1999
Core i9 7960X16324.50 Ghz16 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512165W$ 1699
Core i9 7940X14284.50 Ghz14 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512165W$ 1399
Core i9 7920X12244.50 Ghz12 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512140W$ 1189
Core i9 7900X10203.30 Ghz4.30 Ghz4.50 Ghz10 MB13.75 MBQuad-Channel DDR4-266644LGA2066AVX-512140W$ 999
Core i7 7820X8163.60 Ghz4.30 Ghz4.50 Ghz8 MB11 MBQuad-Channel DDR4-266628LGA2066AVX-512140W$ 599
Core i7 7800X6123.50 Ghz4.00 Ghz未実装6 MB8.25 MBQuad-Channel DDR4-240028LGA2066AVX-512140W$ 389
Kabylake-XCore i7 7740X484.30 Ghz4.50 Ghz未実装4 MB6 MBDual-Channel DDR4-266616LGA2066AVX 2.0112W$ 369
Core i5 7640X444.00 Ghz4.20 Ghz未実装4 MB6 MBDual-Channel DDR4-266616LGA2066AVX 2.0112W$ 242

Core i9は第6世代であるSkylakeアーキテクチャを元に作られている。元々はSkylake世代のハイエンド向けXeonのために取っておいたダイを、AMDのRyzen Threadripperに対抗するべく、仕方なくCore i7 / i9に降ろしてきた。というのが実情…。

とは言え、一応全体的にスペックアップしていて、X299チップセット対応ということで新機能も増えているのが特徴。Skylake-X世代の大きな変化は…

  • L2 Cacheを増量し、レイテンシーを向上させた
  • その代わりBroadwell-E世代と比べるとL3 Cacheはほぼ半減されている
  • Turbo Boost Technology 3.0の実装(3段階ターボブースト)
  • Xeon Phiにしか実装されていなかった「AVX-512」のサポート

コア数が多いだけでなく、新機能も増えたんだよ。というIntelの声が聞こえるが、果たしてユーザーはコスパに逆らえるだろうか…。以下、ラインナップごとに簡単なまとめを。

Core i9 7980XE (Extreme Edition)

Skylake-Xにおける最上位モデル。希望小売価格は1999ドル(約20万円)と高額だが、Core i7 6950Xが約17万円前後で推移していることを考えると、Intelにしては頑張った価格設定ですね。

6950X(約1700ドル)は10コアだが、7980XE(1999ドル)は18コアもある。1コアあたりのコストパフォーマンスは倍近く改善したことになる。が…問題は相手ですよね..。

Core i9 7900X ~ 7960X

Skylake-Xの目玉「Core i9」の主力CPUたちです。搭載コア数は10~16個と非常多く、価格帯は999ドル~1699ドルだ。Intelの10コアCPUが約10万円というのは過去の例を見れば異例。

 追記:Core i9 7900Xのベンチマークはこちらの記事でどうぞ。10コアCPUが10万円はIntelにしては破格だが…問題はライバルにある。

Core i7 7800X ~ 7820X

以前ならExtreme Editionとして販売されていそうな6コア / 8コア版のCore i7です。6コア版は389ドルで、8コア版は599ドルが想定されている。6コアのCore i7が約4万円か、もう少し早く出しておけば普通にベストセラーになっていただろうに…。

 追記:なお、Core i7 7800X ~ 7820Xに関してはベンチマークデータが速くもリークされていたので以下にまとめておきました。

Core i7 7740X

Kabylake-X世代のCPU、現時点で最新世代ということになる。その割にはごくごく普通の「Core i7」という印象。Core i7 7700Kと比較して、ベースクロックは0.1 Ghz高いだけ…。価格はほぼ同じ369ドルだが、果たして買う価値はあるのか(無いと思うんだが…)。

 あえて言えば、Intelの4コアCPUで最強クラスですから「ゲーミング性能」においては、おそらく現時点で最強クラスです。

Core i5 7640X

同じくKabylake-X世代。現時点で最高の性能を持つ「Core i5」だが…。Core i5 7600Kと比べてベースクロックが0.2 Ghz高い。逆に言えばそれくらいしか特徴がない。正直な話、これを買うメリットをあまり感じないですね。

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AMD「Ryzen 9」仕様 / スペック

世代CPUコア数スレッド数ベースクロックブーストクロックL2 CacheL3 Cache対応メモリPCIe レーン数対応ソケット拡張機能TDP希望小売価格
WhitehavenRyzen 9 1998X16323.50 Ghz3.80 Ghz – 3.90 Ghz32 MBQuad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0155W$ 849 ?
Ryzen 9 199816323.20 Ghz3.60 Ghz32 MBQuad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0155W$ 849 ?
Ryzen 9 1977X14283.50 Ghz3.90 Ghz – 4.00 Ghz28 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0155W
Ryzen 9 197714283.20 Ghz3.70 Ghz28 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0140W
Ryzen 9 1976X12243.60 Ghz4.00 Ghz – 4.10 Ghz24 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0140W
Ryzen 9 1956X12243.20 Ghz3.70 Ghz – 3.80 Ghz24 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W
Ryzen 9 195612243.00 Ghz3.70 Ghz24 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W
Ryzen 9 1955X10203.60 Ghz3.90 Ghz – 4.00 Ghz20 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W
Ryzen 9 195510203.10 Ghz3.70 Ghz20 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W

「Ryzen 9」と呼ばれている時期もあったが、AMDが正式に「Ryzen Threadripper」という名前で発表したので、正確にはThreadripperです。

さて、Core i9はXeon用に取っておいた貴重なダイを降ろしてきたものですが、Threadripperは「Ryzen 7」などに使われているSummit Ridgeというダイを組み合わせて作ったものです。

「Ryzen 7」は8コア16スレッドですよね。それを2個組み合わせれば簡単に16コア32スレッドCPUの完成ということ。そう、AMDは簡単にウルトラマルチコアなCPUを作れるんですよ。

その反面、面積は大きくなってしまうからCPUソケットも互換性が失われる。それどころかThreadripperはピン数が従来のAM4と比較して約3倍の4092ピンになった。このためX399チップセット搭載のマザーボードは高価にならざるを得ないだろう。

Ryzen 9 1998 ~ 1998X

16コア32スレッドです。Intelの16コアCPUは1699ドルらしいですが、AMDの16コアCPUは849ドルという価格が有力視されている。現時点で8コア搭載のRyzen 7は299~455ドルで流通。

そしてRyzen Treadripperは先に言ったとおり、中身はRyzen 7が2つ入っているも同然。だから1000ドル以下で提供するのは難しくない…というのが根拠のようですね。世界で最も安価な16コアCPUとして重宝される可能性は高い。

Ryzen 9 1956 ~ 1977X

12コア~14コアモデル。価格は不明だが、1000ドルを超える可能性は低い。仮に700~900ドルくらいで販売された場合、Xeon E7系のプロセッサは壊滅しそうです。

Ryzen 9 1955 ~ 1955X

Ryzen Threadripperの最下位モデル。搭載コア数は10個。Core i9 7900X(10コア)は999ドルらしいが…。今、流通しているRyzen 7が最安で299ドルという事実を考えると、間違いなくCore i9よりも安価だろう。

不良を抱えて8コアに成りきれなかったRyzen 7を組み合わせて10コアにしているわけですから。構造上、安く作れるものです。10コアが1000ドル以下で買える…というのは、ある意味で破壊的だ。

「Core i9」VS「Ryzen 9」まとめ

世代CPUコア数スレッド数ベースクロックターボブースト 2.0ターボブースト 3.0L2 CacheL3 Cache対応メモリPCIe レーン数対応ソケット拡張機能TDP希望小売価格
Skylake-XCore i9 7980XE18364.50 Ghz18 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512165W$ 1999
Core i9 7960X16324.50 Ghz16 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512165W$ 1699
Core i9 7940X14284.50 Ghz14 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512165W$ 1399
Core i9 7920X12244.50 Ghz12 MBQuad-Channel DDR4-????44LGA2066AVX-512140W$ 1189
Core i9 7900X10203.30 Ghz4.30 Ghz4.50 Ghz10 MB13.75 MBQuad-Channel DDR4-266644LGA2066AVX-512140W$ 999
Core i7 7820X8163.60 Ghz4.30 Ghz4.50 Ghz8 MB11 MBQuad-Channel DDR4-266628LGA2066AVX-512140W$ 599
Core i7 7800X6123.50 Ghz4.00 Ghz未実装6 MB8.25 MBQuad-Channel DDR4-240028LGA2066AVX-512140W$ 389
Kabylake-XCore i7 7740X484.30 Ghz4.50 Ghz未実装4 MB6 MBDual-Channel DDR4-266616LGA2066AVX 2.0112W$ 369
Core i5 7640X444.00 Ghz4.20 Ghz未実装4 MB6 MBDual-Channel DDR4-266616LGA2066AVX 2.0112W$ 242
WhitehavenRyzen 9 1998X16323.50 Ghz3.80 Ghz – 3.90 Ghz未実装32 MBQuad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0155W$ 849 ?
Ryzen 9 199816323.20 Ghz3.60 Ghz未実装32 MBQuad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0155W$ 849 ?
Ryzen 9 1977X14283.50 Ghz3.90 Ghz – 4.00 Ghz未実装28 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0155W
Ryzen 9 197714283.20 Ghz3.70 Ghz未実装28 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0140W
Ryzen 9 1976X12243.60 Ghz4.00 Ghz – 4.10 Ghz未実装24 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0140W
Ryzen 9 1956X12243.20 Ghz3.70 Ghz – 3.80 Ghz未実装24 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W
Ryzen 9 195612243.00 Ghz3.70 Ghz未実装24 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W
Ryzen 9 1955X10203.60 Ghz3.90 Ghz – 4.00 Ghz未実装20 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W
Ryzen 9 195510203.10 Ghz3.70 Ghz未実装20 MB ?Quad-Channel DDR4-320064TR4 LGAAVX 2.0125W
Summit RidgeRyzen 7 17008163.00 Ghz3.70 Ghz未実装4 MB16 MBDual-Channel DDR4-320024AM4AVX 2.095W$ 299

細かいパフォーマンスで両者に違いはあるだろうが、買う側が最も無視できないのは「価格」です。Ryzenが破壊的なのは、何よりも今までの常識(Intelの戦略…)では考えられなかった圧倒的な安さだ。

確かにSkylake-X世代のCore i7 やCore i9はIntelにしては頑張った方。しかし、既に発表されている希望小売価格は、8コアモデル(7820X)で599ドルもする。現時点で購入可能な8コア(Ryzen 7 1700)はわずか299ドル。

ハイクロック版のRyzen 7 1800Xですら、価格は455ドルです。コア数が欲しい人にとって、AMD Ryzen以外の選択肢が無くなるレベル。

Xeonの上位モデルも崩されそう

余談になりますが、Intelには「Xeon E7-8894 v4」という24コアCPUがあるんですよね。希望小売価格は8898ドル。約100万円という超高額CPUなんだが…。これもAMDが出す予定の「EPYC」によって崩されてしまう。

「EPYC」は最大で32コアを搭載する、ワークステーション向けのハイエンドCPU。「Xeon Phi」や「Power 9」※など、特殊なCPUを除けば、EPYCの32コアはIntel Xeonのほぼ全てを掌握してしまうことになる。

※Xeon Phiは最大で72コア/288スレッド。Power 9は最大で24コア/192スレッド。

 追記:EPYCのラインナップ、スペック(仕様)、予想されている希望小売価格などが判明したので上記の記事にすべてまとめました。

以上、インテル焦る「Core i9」と「Ryzen 9」仕様まとめ…でした。

参照元 / ソース

AMD関係の記事

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3 件のコメント

  • 一体intelはこの10年間何をしてきたんですかね….(困惑)
    調子に乗ってきたツケが今払われる時だな!

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