VEGA世代の新GPU「Vega Frontier Edition」の性能が驚異的

AMDが現在、市場に投入している「Radeon RX 400 ~ 500」がPolaris世代。その次に投入される予定なのが「Vega」と呼ばれる世代のGPUです。2017年中に出るといわれているが、AMDの発表でようやく1つのラインナップが判明。

名前は「Radeon Vega Frontier Edition」。簡単にまとめてみます。

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Vega Frontier Editionのスペック

RX 570RX 580R9 Fury XVega Frontier Edition
GPUPolaris 10 ProPolaris 10 XTFiji XTVega 10
プロセスルール14nm14nm28nm14nm
コア毎シェーダー数64646464
ストリームプロセッサ2048230440964096
半精度(FP16)5.095 TFLOPs6.175 TFLOPs8.6TFLOPs25 TFLOPs
単精度(FP32)5.095 TFLOPs6.175 TFLOPs8.6TFLOPs13 TFLOPs
レンダー出力ユニット数32326464
テクスチャユニット数126144256256
メモリインターフェース256-bit256-bit4096-bit2048-bit
搭載メモリ4/8GB GDDR54/8GB GDDR54GB HBM16GB HBM2
メモリ帯域幅224GB/s256GB/s512GB/s480GB/s

2017年5月16日、投資家向けのイベントでAMDは次の新GPUである「Vega Frontier Edition」の概要を公開。判明しているVega FEのスペックと、最新のPolaris世代、そしてFury XのFiji世代を比較にまとめてみた。

RadeonのシングルGPUでは最高の性能を持つ「R9 Fury X」に対して、単精度(FP32)は約51%も向上し、半精度(FP16)は約190%とほぼ3倍の性能にまで跳ね上がっている。

※Radeon Pro Duo と Radeon RX 295XはデュアルGPU仕様なので、性能がさらに上です。

プロセスルールは28nmから半減して14nmに。ストリームプロセッサ数は同じ4096基。レンダー出力ユニット数やテクスチャユニット数はも同じ。

そしてメモリインターフェースはFury Xに対して半分の2048bitだが、搭載されているメモリはついに「HBM2」へ昇格され、容量も16GBと非常に大きい。メモリ帯域幅はほぼ同じ水準の480GB/sとなっている。

※今、主流のメモリが「GDDR5」で、一部のハイエンドモデルには「GDDR5X」などが使われている。「HBM2」はそれらとは一線を画する超高速メモリと思えばイメージとしてはだいたい合ってます。

空冷式と水冷式の2モデルか

 

今のところ、AMDから公開されている画像では「青色」と「金色」のモデルが確認できる。デザインから一目瞭然で、青色が「空冷式」モデルで、金色が「水冷式」モデルになっている。

ブーストクロック周波数は空冷式モデルで1.50Ghz程度、水冷式では1.60Ghz程度になる見込み。

2017年6月に投入予定だが、一般向けではない

2017年6月にはVega FEは市場に投下される予定ですが、残念ながら現時点で「一般向け」のモデルが発売時期は不明。それもそのはずで、このVega FEはゲーミング用途ではなく、機械学習など演算用途の需要を狙っているからです。

AMDの公式ページでも、その旨が語られている。Vega FEは機械学習や高度な映像処理に特化されており、実際に3つのベンチマークにおいて、Vega FEはnVIDIA Titan X NVIDIA Titan XPに対して約28%~70%も高いパフォーマンスを叩き出している。

Titan Xはゲーミング向けGPUで最高峰のGTX 1080 Tiとほぼ同格の性能を持っているから、Titan XPはGTX 1080 Tiに対して5~10%程度高い性能を持つGPUです。だから、Vega FEがGTX 1080 Tiを超える可能性が極めて高いことは想像にたやすいですね。

※参考までにFuturemark公開のスコアを。Titan Xは27530点。1080 Tiは27620点です。単純計算でVega Feは30000~46000点程度は出せる可能性は無くはない。

でも、ゲーミングモデルも当然予定されている

Can you game on a Radeon Vega Frontier Edition?  The answer is yes, absolutely.  But because this graphics card is optimized for professional use cases (and priced accordingly), if gaming is your primary reason for buying a GPU, I’d suggest waiting just a little while longer for the lower-priced, gaming-optimized Radeon RX Vega graphics card.

Radeon Vega Frontier Edition / AMD より

当然これだけの性能を持っているんだからゲーミングにも使えると思うでしょう…。もちろん使えますが、Vega FEは前述したとおり、プロ向けの仕様に仕上がっており価格もリーズナブルじゃない。

だからゲーミング用途に使いたい方はもう少し待ってください。より安価で、ゲーミングに最適化された「Radeon RX Vega」が出るまで。こんな感じの一文が添えられており、非常に楽しみ。

Polaris最新のRX 570 / 580は今一つパッとしない性能でしたが、このVega世代のAMD GPUは普通に期待できそうですね。デザインも非常に洗練されていて、好印象。Radeon RX Vegaがどのようなデザインになるかは各ベンダー次第ですが。

なお、そのパッとしないRX 580について興味のある人はこちらの記事でどうぞ。

Vega FEまとめ

機械学習、CAD系ソフトなどの高度な映像処理。プロ向け仕様として発表されたVega世代の新GPUは、GTX 1080 Tiより格上の「Titan XP」に対して、とりあえず30~70%程度高いパフォーマンスを叩き出せた。

これが3DMarkなど、各種ゲームのベンチマークでどの程度のスコアを出せるかは不明だが…。HBM2 / 16GBといった高帯域 / 大容量のVRAMからもGTX 1080 Tiよりも格上なのはだいたい間違いない印象です。

一般向けの「Radeon RX Vega」も出る予定らしいですし、Vega世代は非常に期待ができるGPUだ。2017年が終わるころには、Vega GPUがGTX 1080 Tiに代わって4Kゲーミングの定番グラフィックボードになるかもしれません。

以上、VEGA世代の新GPU「Vega Frontier Edition」の性能が驚異的、という話でした。

AMDに興味ある人向けの記事たち

Intelが「Core i9」を出したら、AMDがすかさず対抗マシン「Ryzen Threadripper」を出してくるあたり。最近のAMDは本当に強烈です。

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6 件のコメント

  • 「2017年6月に投入予定だが、一般向けではない」項のところ、TitanXではなくTitanXpではないですか?画像ではXpとなっていますが……。GTX1080Tiの登場で(値段でも性能でも)消されたも同然のTitanXの後継として作られたXpのことだと思います。たしかGTX1080Tiより性能は上だったはずです。

  • ラデのグラボかぁ…。最近のゲーム開発は全部nVidiaベースで開発されてるからラデのグラボだとゲームによったら一部テクスチャがおかしく表示されたりする事あるので微妙に買いづらい…。韓流ネトゲじゃなく洋ゲーに関しては昔は全部ラデオンだったのにそれも全部nVidiaベースに変わっちゃったしね。

    • Vulkan APIやDX12では、Radeon系も頑張るのですが、まだまだ対応ソフトは少数派ですからね…。Futuremarkスコアが1000点程度しか違わない「RX 470」と「GTX 1060」も、黒い砂漠では平均フレームレートが10~15程度違っていたりと、GeForce系の方がパフォーマンスは出やすい傾向がまだまだ強い。時代がDX12に完全に移行すれば、対等に戦えそうではある。

  • このVega FEでスナイパーエリート4を4Kでプレイするデモをやってましたがその時も安定して65から70fps程度出せてましたね。「ゲーミングに最適化」されたらそのパフォーマンスが更に上がるのかな?
    でもNVIDIAのVoltaがHBM2を16GBくらいガン積みして殴りかかってきたら多分絶対性能では負けちゃうでしょうね、その時はコスパで勝負するということになりそう

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