Intelを本気で駆逐するAMDの16コア「Ryzen Threadripper」

AMDに対抗してIntelは急いで最大12コア24スレッドのCore i9を投入する予定だが、その相手のAMDが今度は「じゃあ16コア32スレッドのRyzen Threadripperを出すので」という発表をした。

AMDは本気でIntelを駆逐するつもりのようだし、実際に今後AMDから出てくるCPUは化物揃いのようだ。見ていてニヤニヤが止まらない。

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最大16コア32スレッド「Ryzen Threadripper」

2017年5月17日、AMDはFinancial Analyst Day 2017にて、最大16コア32スレッドを備える「Ryzen Threadripper」を2017年夏頃に投入する予定だ。という発表を行った。

「Ryzen Threadripper」はIntelがCore i7 Extreme EditionやXeonシリーズなどで抑えているHEDT(ハイエンドデスクトップ)市場も制するつもりなのが伝わってくる。

価格はまだ未定だが、8コア16スレッドの「Ryzen 7」が4万円程度だったことを考えると、16コアCPUは9~10万円程度になるとちょうどいいと思います。今のところ、10コアの「Core i7 6950X」が18万円程度ですからね…。

なお、今回のRyzenは対応ソケットが「AM4」ではない可能性が濃厚。ピン数が従来の1331本から4094本と大容量になるため、必然的にソケットも新しい型にならざるを得ないか。

更にAMDは最大16コアのThreadripperだけでなく、データセンター向けのCPUとして「EPYC」を発表。こちらは最大32コア64スレッドという驚異的な性能を誇る。

ちなみにIntelが現在、市場に投下しているデータセンター向けCPUでは24コア48スレッドの「Xeon E7-8890 v4」が最高。価格は7174ドル。それを更に8コアも上回るCPUを投入すると言うのだから恐ろしい…。

価格は不明だが、同じ価格で提供されたらIntelもたまらないですね。

「Ryzen Threadripper」ラインナップ表

Ryzen Threadripperコア数ベース/ブーストクロックTDP対応メモリPCIe レーン数
1998X16 / 323.5/3.9GHz155WQuad Channel DDR444
19983.2/3.6GHz155W
1977X14 / 283.5/4.0GHz155W
19773.2/3.7GHz140W
1976X3.6/4.1GHz140W
1956X12 / 243.2/3.8GHz125W
19563.0/3.7GHz125W
1955X10 / 203.6/4.0GHz125W
19553.1/3.7GHz125W

リーク情報に基づいた「Ryzen Threadripper」(当時はRyzen 9とも呼ばれていた)のラインナップをまとめました。モデル名が少し変則的なのが気になるが、とりあえずどのようなスペックなのかはだいたい分かる。

最下位モデルで既に10コアに達しており、クロックも3.0Ghz以上なので実用上は十分と言える。ミドルクラスで12~14コアが揃っており、これは2017年8月頃に投入が予定されている「Core i9 7920X」と匹敵する性能です。

Core i9コア数Ryzen Threadripperコア数
Core i9 7920X12 / 241998X16 / 32
1998
Core i9 7900X10 / 201977X14 / 28
1977
Core i9 7820X8 / 161976X
1956X12 / 24
Core i9 7800X6 / 121956
1955X10 / 20
1955

つまり、IntelがAMDを迎え撃つために用意している「Skylake-X」の最上位モデルが、この「AMD Threadripper」のミドルクラス程度の性能ということだ。

なお「Core i9」については上記の記事でどうぞ。2017年5月時点では、まだ「噂」レベルの話ですが。

今後の展開が楽しみ

2017年6月頃にIntelは「Kaby Lake-X」「Skylake-X」採用のCore i7 / i9を投入して、現行の「Ryzen 5 / 7」を迎え撃つつもりだった。しかし、AMDは夏頃にそれらを更に上回る「Threadripper」を投入すると発表してしまった。

現状のIntel CPUは、ローエンドモデルでは「Pentium G4560」などでしのぎ、ハイエンドモデルでは辛うじて「Core i7 6950X」などで耐えている状況です。

そこにAMDは「Ryzen 3」でIntelのCore i3やPentiumを駆逐して、Core i7 Extreme Editionに代表されるハイエンドモデルも「Ryzen Threadripper」や「EPYC」で投入することで更に追い打ちを掛けていく構図に。

まとめ

  • Ryzen Threadripperは最大16コア(VS 12コアのCore i9 7920K)
  • AMD EPYCは最大32コア(VS 24コアのXeon E7-8890 v4)

このような構図です。現状、情報が出ているIntelの今後の新製品では、一切AMDに対して勝っている部分がない。おそらくCPUの絶対的な性能とコスパという面において、今後AMDが優勢になっていくのは間違いない。

以上、Intelを本気で駆逐するAMDの16コア「Ryzen Threadripper」という話でした。

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2 件のコメント

  • コンサルやってると、市場もニーズも一切関係なく対抗意識だけで開発する所はヤバイ印象
    どこでも作れる、だけど作らない理由があるってのをいくつも見てきた

  • >どこでも作れる、だけど作らない
    ジ ー オ ン フ ァ イって、知ってるゥ!?
    あとx86じゃなくてARM市場も範囲に入れるならいくらでも48コア超えるメニーコアCPUあるで

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